2005年11月20日(日)「しんぶん赤旗」

戦争正当化「支持するのか」

「靖国」で首相に質問集中

APEC記者会見


 【釜山=中村圭吾】アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が閉幕した十九日、記者会見した小泉首相に対し、内外記者団から靖国参拝問題への質問が集中、首相は弁明に追われ、開き直りました。

 会見では質問にたった四人の記者のうち三人が靖国問題を質問。このうち韓国アリラン国際放送の記者は、「大勢の人を連れて内外に放送される参拝は私的ではないのではないか」と質問。

 また英BBC放送記者は、靖国神社の戦争博物館、遊就館が日本の過去の戦争を「防衛のためとして正当化する見解を流している」と指摘。「この解釈を支持しているのか」と質問し、参拝は世界に日本の姿勢を疑わせる「あいまいなメッセージを送ることになるのではないか」とただしました。

 小泉首相は「仕事柄、SP(警護官)がいる」「テレビはどこにでもついてくる」などと弁明。遊就館の戦争正当化については「その見解を支持していない」と答えました。

 韓国、中国との関係打開については、「一つの問題で全体の関係を損なわないようにすることが大事だ」「時間がたてば理解される」と繰り返しました。


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