2005年11月22日(火)「しんぶん赤旗」
米軍が無差別攻撃
テレビ報道 住民31人を殺害
イラク西部
【カイロ=小泉大介】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは二十日、イラク西部ハディサで同日、米軍が民家などへの爆撃や銃撃を行い、女性や子どもを含む住民三十一人を殺害したと報じました。
同テレビが現地医療関係者や目撃者の話として伝えたところによると、米軍の攻撃は同軍車両が武装勢力の待ち伏せ攻撃を受けた直後に発生。最初は近くの民家四棟を空爆し、住民五人を殺害しました。
米軍はさらに周辺の三つの民家も襲撃し、子ども九人、女性七人、老人三人を含む二十一人を銃殺。その後、死者を屋外に放り出し、民家を完全に破壊し焼き払いました。さらに同軍は学校帰りの生徒を乗せた車にも銃撃を加え、生徒五人を殺害しました。
米軍の攻撃では十数人が負傷しましたが、同軍は救出を妨害するとともに、住民二十一人を拘束しました。現地ジャーナリストはアルジャジーラに対し、ハディサは現在、完全に封鎖され、住民は外出もままならない危機的な状況になっていると語りました。