2005年11月23日(水)「しんぶん赤旗」
護憲の運動さらに
自民・憲法草案に抗議集会
5・3憲法集会実行委
自民党が結党五十周年大会で「新憲法草案」を発表した二十二日、東京・千代田区の星陵会館で「自民党新憲法案に抗議!緊急集会」が開かれました。
幅広い市民団体が参加する、5・3憲法集会実行委員会が主催。百四十人が参加。市民団体の代表らが登壇し、改憲をゆるさない決意を次々に発言しました。
一橋大学の渡辺治教授が発言しました。
渡辺氏は同「草案」を、九条を変えて、自衛隊の海外での武力行使がただひとつの狙いと分析。公明党や民主党を改憲の協議に引きこみ、細かい部分は後で変えていくことが目的とのべました。
改憲が現実的になってきたとする一方、「これまでにない運動をしなければならない」と話し、政党支持などをこえた市民が集まる、5・3憲法集会実行委員会のような共同の運動が中心になり、護憲の運動を広げることが必要と話しました。
日本共産党からは小池晃、紙智子の両参院議員が参加しました。
国会報告をした小池氏は「市民団体と連携して、改憲の狙いを国民に届ける努力をし、改憲を許さない多数派をつくりあげるたたかいを盛り上げたい」とのべました。
社民党の議員も参加しました。
東京・新宿区から参加した主婦(54)は、「憲法を、戦争ができるようにしたり、国民の権利をしばるようにするのはおかしい。これから、いろいろな人と話をして、憲法の平和主義や基本的人権の尊重の考えをひろめたい」と話しました。