2005年11月28日(月)「しんぶん赤旗」
麻生外相発言“暴言”と批判
韓国メディア
【ソウル=面川誠】韓国メディアは二十七日、「首相の靖国神社参拝を問題にする国は中国と韓国だけ」との麻生外相の二十六日の発言を報道、批判しました。
YTNテレビは、麻生氏の発言は「右派代表格の政治家の暴言」だと批判。「韓国と中国の批判に神経を使う必要はない」という意味だとし、「小泉首相がブッシュ米大統領との会談で、日米同盟が緊密であるほど韓日、中日関係が良くなると述べたのと同じ文脈上の発言」だと指摘しました。
また麻生氏が盧武鉉・韓国大統領の訪日のために靖国問題で譲歩する必要はない、などと述べていることについて「韓日間の冷却関係は当分の間、続かざるを得ない」と伝えました。
各メディアによると、韓国外交通商省当局者は二十七日、「韓日関係の核心は小泉首相が靖国神社に参拝するかしないか、ということ」だと述べ、「シンガポール、タイ、フィリピンなどは日本との外交関係を考え、政府レベルでは問題提起をしないだけで、各国のメディアや市民社会では批判の声が絶えない」と強調しました。
MBCテレビは「麻生外相の発言は、小泉首相の靖国参拝に反発する韓中両国への批判からさらに一歩踏み込み、『無視するから好きなようにしろ』との暴言に等しい」と指摘しています。