2005年11月28日(月)「しんぶん赤旗」
自民へ献金 次つぎ
耐震偽造の関連企業
園田衆院議員・伊藤元国土庁長官元秘書(都議)に
自民党政調副会長の園田博之衆院議員(熊本4区)が、耐震偽造建築の施工業者である木村建設(熊本県八代市)から百二十万円のパーティー券代を受け取っていたことが二十七日までの本紙の調べで分かりました。自民党の伊藤公介元国土庁長官の秘書をつとめた自民党都議(町田市選出)も耐震偽造建築に建築確認を出した指定確認検査機関、イーホームズ社長からの献金が判明するなど関連企業・幹部と政界の関係が相次いで明るみに出てきました。
政治資金収支報告書の記載によると、木村建設は、園田議員の政治資金集めパーティーで、二〇〇二年―〇四年まで三年間にわたり各四十万円ずつ計百二十万円のパーティー券を購入していました。
園田議員は、パーティー券購入の事実を認め、「木村建設は地元の有力者。毎回もらっていたようで返却したい」と話しています。
園田衆院議員は村山内閣のときに内閣官房副長官で、その後に自民党に復党。木村建設は姉歯建築設計事務所と密接な関係にありました。
また、姉歯一級建築士の耐震強度偽造設計に建築確認を出した民間の指定確認検査機関、イーホームズの藤田東吾社長は自民党の伊藤公介元国土庁長官の秘書をつとめた自民党の吉原修都議に二〇〇四年までの三年間で計四百一万円を献金していました。
同都議が東京都に提出した政治資金収支報告書に記載されていたもので、同都議が支部長を務める自由民主党東京都町田市第三支部と同議員の後援会に〇二年三十六万円、〇三年三十九万円、〇四年三百二十六万円の政治献金がありました。
同都議は一九八四年から二〇〇〇年まで、伊藤元長官の秘書を務め同長官時代は秘書官でした。伊藤元長官については、耐震偽造建築の建築主ヒューザーや同社の小嶋進社長から計百四十八万円(パーティー券ふくむ)の献金を受け、問題公表の二日前に小嶋社長を国土交通省幹部に紹介したことが発覚しています。