2005年12月1日(木)「しんぶん赤旗」
首脳会談は不可能
中国外務省局長 靖国参拝を批判
【北京=菊池敏也】中国外務省の崔天凱アジア局長は三十日、外務省での記者会見で、十二月中旬にマレーシア・クアラルンプールで開かれる東アジア首脳会議の際に、小泉純一郎首相と中国の温家宝首相とが首脳会談を行うことは「不可能」と発言しました。崔局長は、「中日関係は現在、困難に直面している」と指摘し、その原因について、「日本の指導者が独断専行して何度も靖国神社を参拝し、両国関係の政治的基礎をひどく損ない、中国および他のアジア諸国の人民の感情をひどく傷つけていることだ」と、小泉首相の靖国神社参拝を批判しました。
崔局長は、「こうした状況下で、すべてが正常通りで、何も起こらなかったかのようにと希望するのは、不可能なことだ」として、政治的責任が日本側にあることを強調しました。
また、日中韓三カ国の首脳会議の可能性について、崔局長は「三カ国が協議して決める」とのべるにとどまりました。