2005年12月8日(木)「しんぶん赤旗」

温暖化防止会議

米大統領は妨害するな

上院議員24人が連名書簡


 【モントリオール(カナダ)=鎌塚由美】二十四人の米上院議員は五日、モントリオールで開催中の地球温暖化防止のための国際会議(COP11とCOP/MOP1)で国際交渉を妨害しないようブッシュ米大統領に求める書簡を送りました。六日、当地で会見したジェフォード上院議員(無所属)のゴー秘書が明らかにしました。

 書簡は、米国が、気候変動枠組み条約の締約国として温暖化防止の交渉に「建設的に参加する法的義務」があることを強調。モントリオール会議で議論を妨害する米国の態度を厳しく批判しています。

 ブッシュ政権が「将来的な排出規制につながるので議論に加わらない」としていることについて書簡は、「枠組み条約が米国に課す義務とも矛盾している」と指摘。「どんな事情であれ、米国は少なくとも条約締約国の議論を妨害するのを慎むべきだ。なぜならそれは現行の条約の義務とも矛盾するからだ」と述べています。

 書簡には、マケイン議員など共和党議員も署名。民主党からはクリントン、ケリー、リーバーマン、バイデンの各議員が名を連ねています。


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