2005年12月13日(火)「しんぶん赤旗」

米国産牛肉の輸入再開

国民の命まで米国にあずけるのか

市田書記局長が会見


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(写真)記者会見する市田忠義書記局長=12日、国会内

 日本共産党の市田忠義書記局長は十二日、国会内で記者会見し、政府がBSE(牛海綿状脳症)発生で禁止されていた米国・カナダ産牛肉の輸入再開を決めたことについて、「日本国民の命、胃袋よりも、どんな問題でも日米同盟を最優先する小泉内閣の正体が分かりやすい形であらわれている」と批判しました。

 市田氏は、対日輸出される牛肉に、生後二十カ月以下であることや、脳や脊髄(せきずい)などの「危険部位」を除去することなどの条件が付されていることについて、「アメリカは日本と違い、どの牛がいつ生まれたかという調査をしておらず、生後二十カ月以下かどうかは目で検査するという。どの牛が二十カ月以下かどうか定かではない」と指摘。「『危険部位』の除去といっても、専門家の間では、その正当性が証明されていないと議論になっている。日本国内でも米国産牛肉は使わないという業者もある」とのべ、「(政府の決定は)日本国民の命までアメリカにあずける気かと怒りを禁じえない」と批判しました。


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