2005年12月13日(火)「しんぶん赤旗」
中韓首脳 靖国参拝反対で一致
【クアラルンプール=鈴木勝比古】中国の温家宝首相と韓国の盧武鉉大統領は十二日、東南アジア諸国連合(ASEAN)+3(日本、中国、韓国)首脳会議が開かれているクアラルンプールで会談し、小泉首相の靖国神社参拝に反対することで一致しました。両首脳は中韓関係、対日関係、六カ国協議について約五十分にわたって話し合いました。
対日関係について、温家宝首相は「今回、マレーシアでの三カ国(日中韓)の首脳会議が日本の歴史問題で延期となった。中国は中韓日三カ国の協力を重視している。しかし日本の指導者が靖国神社を繰り返し参拝し、中国、韓国両国民の感情を害し、中日、韓日関係に障害をつくった。中国は三カ国の協力関係発展に努力する。すべては日本の指導者にかかっている」と語りました。
盧武鉉大統領は「三カ国関係についての温首相の認識および靖国神社参拝問題で三カ国の首脳会議を延期した温首相の判断に同意する」と語り、同大統領が先月のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)での小泉首相との会談で、靖国神社参拝に反対すること、歴史は正しく教えられなければならないことなどの見解を伝えたことを明らかにしました。