2005年12月15日(木)「しんぶん赤旗」
総研
構造設計でコスト減
吉井・笠井・穀田議員が追及
日本共産党からは、吉井英勝、笠井亮、穀田恵二の三議員が尋問に立ちました。
姉歯氏を尋問した吉井氏は、木村建設側の圧力に関連して、「平成設計の外注先は姉歯さんを含め五社ある。構造計算書の偽造は他の四社のなかにあると思うか」と質問。姉歯証人は「実際に見ていないので分からない」と答えました。
木村建設の二人を尋問した笠井議員。「問題発覚後、社長として篠塚元支店長に姉歯氏とのかかわりや事実経過を聞いたのか」とただすと、木村氏は「聞いていない」と無責任な対応ぶり。経済的な問題で「事務所を変える」ということを姉歯氏以外にもいうことはあるとして圧力を否定する篠塚氏に「それをプレッシャーというんだ」と厳しくたしなめました。
穀田氏は内河氏を尋問。愛知県岡崎市のホテル建設で、内河氏がオーナーの意向に反して、自分の指定する施工業者に固執した事実を示し、「建築の坪単価を六十万円以下で実行する工務店でなければならなかったからだ。構造設計でコストダウンをはかるのが総研の事業の核心だ」と指摘しました。それまでのらりくらりとしていた内河氏は「返答に困ります」と神妙に答えました。