2005年12月15日(木)「しんぶん赤旗」

靖国参拝で開き直り

中韓の批判“わからない”

小泉首相


 【クアラルンプール=竹下岳】小泉純一郎首相は十四日、当地で開かれた東アジア首脳会議終了後に記者会見し、東アジア協力に深刻な影を落としている日中関係について、「(靖国神社参拝を)批判する気持ちが分からない」と開き直りました。

 小泉首相は靖国参拝について「(中国・韓国側に)誤解がある。内閣総理大臣である小泉純一郎が一人の人間として、第二次世界大戦の反省と、戦場で命を落とした人への哀悼の意を表すために参拝している」と、従来の説明を繰り返しました。

 さらに、「一人の人間が自分の国の一施設に哀悼の念を表すことを批判する気持ちが分からない。心の問題、精神の自由の問題だ。日本国民からも、靖国参拝への批判がいまだに出ていることは理解できない」と述べました。

 しかし、靖国神社はA級戦犯をまつり、付属の遊就館の展示のように日本の侵略戦争を正当化している神社です。そこに一国の首相が参拝することに中国、韓国などから強い批判がおきているもので、首相の発言は「心の問題」などにすりかえて居直るものです。


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