2005年12月17日(土)「しんぶん赤旗」
兵庫
県後援し戦争美化展
靖国パネル展示 共産党が抗議
兵庫県神戸市中央区の県民会館で十六日、日本の侵略戦争を美化する靖国神社・遊就館の展示物をパネル化して展示した「もう一つの戦争展」が開かれました(十八日まで)。主催は、「戦争パネル展実行委員会」。主催者らによると、兵庫県、県教育委員会、神戸市、同市教育委員会が後援しているとしています。
同実行委員会の連絡先の電話番号は兵庫県神社庁のもの。同神社庁は、「ここに事務局がある『日本会議』(改憲団体)兵庫県本部の会員の何人かが『戦争展』を催している。『日本会議』は応援しようということで、ここを連絡先にしている」と説明しています。
同日、日本共産党県議団、高教組、兵庫教組、兵庫労連、県平和委員会、安保破棄県実行委員会、県原水協、新日本婦人の会県本部、県母親大会連絡会がそれぞれ、県や県教委などにたいし、後援に抗議し、取り消しを申し入れました。兵庫県・県教委は後援を認めていますが、神戸市は「知らない」としています。
会場では、「満州事変」「大東亜戦争」などのテーマで遊就館の展示物をパネル化した三十三点を展示しています。