2006年1月7日(土)「しんぶん赤旗」

泡瀬干潟守ろう

海上工事着手に抗議集会

沖縄


写真

(写真)工事現場に向け、抗議のシュプレヒコールをあげる集会参加者たち=6日、沖縄市

 泡瀬干潟(沖縄市)埋め立て事業で沖縄県は六日、県分の海上工事に初めて着手しました。県分の工期は三月二十五日までで、三十四メートルの護岸を建設するために、約三千立方メートルの石材投入を予定しています。

 一方の事業者である国は、昨年八月から仮設桟橋、仮設航路などの建設を実施していますが、工事区域周辺から新種・貴重種の貝類、草類などが相次いで発見され、工事の中断・再開が繰り返されています。

 事業に反対する泡瀬干潟を守る連絡会は同日午前、緊急集会を開き、貴重な自然環境の保護や土地利用計画もずさんなまま、「工事ありき」で事業が進められることに強く抗議しました。

 集会には約四十人が参加し、内間秀太郎共同代表(沖縄市議、無所属)は「財政が厳しい中で、無駄な公共事業を進めることは絶対に許されない。貴重な自然を守り、育てることは二十一世紀の大きな課題であり、それに逆行する自然破壊は、みんなの力で何としても食い止めなければならない」と訴えました。

 日本共産党の嘉陽宗儀県議、日本科学者会議沖縄支部の亀山統一事務局長らも駆けつけ、埋め立て事業を中止させるために、ともに奮闘する決意を表明しました。


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