2006年1月19日(木)「しんぶん赤旗」
小池議員が厚労省要請
トヨタ孫会社への労働者直接雇用
日本共産党の小池晃参院議員は十八日、トヨタ孫会社・光洋シーリングテクノ(徳島県藍住町)で働いてきたコラボレートの労働者がテクノ社での直接雇用を求めている問題で、厚労省の担当者から説明をうけました。
厚労省の職業安定局需給調整事業課の課長補佐は「雇用の安定を最優先に、違法状態の是正を求めていく」とのべ、「労働者の派遣元企業が派遣先企業に労働者を直接雇用するよう要請するのは、悪いことではない」とのべました。
小池参院議員は「労働者の願いはテクノ社で正社員として働きたいということだ。労働者の実態をよくつかんで、適切な指導をしてほしい」と求めました。
請負労働者として長年テクノ社で働いてきた労働者が、実際には同社の社員の指揮をうける派遣の働き方(違法な偽装請負)をしてきたことを知り、全日本金属情報機器労働組合(JMIU)に加入して厚労省に申告。テクノ社への直接雇用を求めてたたかっています。
コラボレートは昨年十二月二十八日、JMIU徳島地域支部コラボレート分会の組合員二十人を含む六十八人の労働者全員に解雇を通告。JMIUはテクノ社、コラボレート社に団体交渉を申し入れ、徳島県労働局に解雇撤回を指導するよう要請してきました。十三日、コラボレート社はJMIUとの団体交渉で六十八人全員の解雇を撤回すると明言しました。
JMIUの生熊茂実委員長ら三役と同徳島地方本部光洋シーリングテクノ支部の丸山正晶書記長が同席しました。