2006年1月20日(金)「しんぶん赤旗」
建築確認、行政点検を
参院委 小林氏が参考人質問
十九日の参院国土交通委員会で日本共産党の小林みえこ議員は、建築確認のあり方について参考人に質問。一九九八年の建築基準法改悪で民間検査機関任せにされたことが今回の事件につながっているという観点から、検査体制の改善などについて意見を聴きました。
小林氏は、建築士が構造設計の改ざんを伴うコストダウンを迫られた場合、施工業者と雇用関係にあるなど立場上断りにくいという実情をどう考えるかと質問しました。
東京構造設計事務所協会の榊原信一会長は、違法行為をしてまでコストダウンの圧力に応じることがあってはならないとした上で、工事費の数%にすぎない設計料の安さの問題を指摘しました。
また、小林氏がゼネコンやハウスメーカーと資本関係を持つ民間検査機関が自社物件の検査をすることは問題ではないかと質問したのに対し、東京工大総合研究院の和田章教授は「ハウスメーカーや建設会社が検査機関をつくることは問題で、建築主事がいる特定行政庁が民間機関をチェックするなどの体制が必要だ」とのべました。