2006年1月26日(木)「しんぶん赤旗」

町から郵便局がなくなる!?

小学生以上 84%が反対署名 北海道天塩町

「小泉首相の約束と違う」


 小学生以上の町民の84%が郵便局の再編・統合計画によって、町から郵便局がなくなることに反対している町があります。北海道の北端にある天塩(てしお)町。住民でつくる、天塩・雄信内(おのぶない)郵便局の外務事務を統合する計画に反対する会(代表・塩谷鉄雄町内会連合会会長)は二十五日、札幌市の日本郵政公社北海道支社を訪問し、計画の白紙撤回を求めました。

 訪れたのは、本田善彦町長、草刈幸男議長、商工会、漁協、農協などの代表二十四人。

 塩谷代表は、小学生以上の町民の84・2%にあたる三千百六十六人から集めた反対署名を松川俊光郵政事業部長に手渡し、「天塩町の人口減と過疎化に拍車をかけることになり、絶対に許されない」と訴えました。

 郵政公社北海道支社は、幌延郵便局の移転新築に伴い、周辺五郵便局の外務事務を幌延郵便局に統合しようというものです。実行されると天塩町、豊富町からは、郵便物の配達・集荷、郵便貯金と簡易保険の集金などを行う郵便局がまったくなくなります。

 松川部長は「郵政民営化法での分社化のためには、郵便局の集約化をせざるをえない」と説明。反対する会の要望については「本社に伝える」と約束しました。

 申し入れに参加した代表からは「小泉首相が言っていた過疎の郵便局を守るという約束と違う。地域住民の声をまったく聞いていない」「冬の地吹雪のなか、どのように配達するのか。サービスが低下する」と怒りの声があがりました。

 北海道では、郵便局の再編計画によって道内四百四十六の集配郵便局のうち百四十一局の集配の廃止が計画されています。


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