2006年1月29日(日)「しんぶん赤旗」
外相!またか
「けんか強い米と組んだ」
「高齢者はおだてて使う」
「靖国参拝は喫煙と同じ」
「国民の安全を確保するため、一番けんかの強いやつと組んだ」―。麻生太郎外相は二十八日、名古屋市内で行った講演で、日米関係を小・中学生の“番長”や“いじめられっ子”に例え、述べました。
麻生氏は、「世界でけんかが一番強い国は、アメリカ。いじめられっ子は、ジャパン」とした上で、「日本はいじめられないように、けんかの一番強いやつと手を組んだ。それを『対米追随外交だ』と書くマスコミは、現実を見ていない。おかげさまで、日本は軍備費にほとんど金を使わずすんだ」と、アジアで孤立を深める日米軍事同盟を正当化。
少子高齢化に関し「(高齢者は)ものすごく元気がいい。そして、(金を)持っとる。貯めるしか趣味がない、能力がない。貯蓄ではなく投資だ」と、老後の貯蓄を株投機に運用するよう促しました。また、退職後の高齢者雇用について、「(高齢者を)うまいこと、おだてて使う。誰も文句言いません」と述べ、失笑がもれました。
会場から、小泉首相の靖国神社参拝に関し日中韓関係を懸念する質問を受けた麻生氏は、「中国が言えば言うだけ、(靖国神社に)行かざるを得なくなる。『たばこを吸うな』といわれたら吸いたくなるのと同じこと」などと開き直りました。