2006年1月31日(火)「しんぶん赤旗」
品格の一かけらもない
市田書記局長 外相発言を批判
日本共産党の市田忠義書記局長は三十日の記者会見で、麻生太郎外相の名古屋市内での講演内容について、「これが外相の語る言葉か。中身も問題だし、それ以前に品格の一かけらもない。品性下劣といっていい」と厳しく批判しました。
麻生外相は、二十八日の名古屋市内での講演で、「日本は、けんかの一番強いやつ(米国)と手を組んだ」「(高齢者は金を)ためるしか趣味がない、能力がない」「中国が言えば言うだけ、(靖国神社に)行かざるをえなくなる。『たばこを吸うな』といわれたら吸いたくなるのと同じこと」「(靖国神社に)祭られている英霊は、天皇陛下万歳と言った。天皇陛下の参拝が一番だ」などとのべています。
市田氏は、「靖国問題で言えば、その本質は歴史観の問題。靖国神社が、日本の侵略戦争を“アジア解放”の正義の戦争といい、首相がそこに参拝することは、政府がその考えにお墨つきを与えることになる。もちろん、憲法上の存在である天皇が参拝することも、そういう文脈からいってもいかにまちがった考えか」と指摘。その上で、「発言の内容とともに、ものいいといい、態度といい、品性下劣だ。国民をなめきっており、許しがたい」と批判しました。