2006年2月9日(木)「しんぶん赤旗」
大阪市での議員の“口利き” どう考える?
〈問い〉 先日辞任した大平光代・大阪市助役が記者会見で、「議員の口利き」の見直しをのべていましたが、この件で、日本共産党の議員はどういう考えですか? 口利きは共産党もやっているのですか?(大阪・一読者)
〈答え〉 大阪市では、この間、特定業者と癒着した元市議会議長(自民)らが、市の職員から公共工事の入札にかかわる情報を聞き出すなどして逮捕される事件が相次ぎました。
本来、市民の声や願いを、行政にとどけるのは議員の大変重要な役割です。市民にとって最も身近な行政である自治体には、くらしや営業、福祉、医療、教育、住宅、街づくりなど、さまざまな要望や意見、提案がよせられます。また、市民の代表である議員のところにもそうした問題が持ち込まれるのは当然のことです。
日本共産党の議員は、党の生活相談所の活動とむすんで、正当な市民の声を行政に届けるとともに、市民の願い実現のために全力をあげています。
しかし、利権にからんで職員に圧力をかける議員の「口利き」は、こうした議員本来の役割とは無縁であり、絶対に許されません。
この背景に、市政と「オール与党」との醜い癒着があることは明らかであり、清潔、ガラス張りの大阪市政への改革・転換こそいま求められています。
大阪市は、市民の批判のなかで、契約事務にかかわる職員が議員から不当な圧力を受けた場合、上司に報告することを制度化させました。また、鳥取県や、高知県、長野県などのように、議員が行政や職員にどう働きかけたか、記録を残して公表することを検討しています。
日本共産党は、これらのことは、市民のプライバシーには配慮しつつ適切に行われるならば、公正、民主的な市政の実現への一助になるものと考えます。(山)
〔2006・2・9(木)〕