2006年2月14日(火)「しんぶん赤旗」
もう黙ってられへん
増税反対 中小業者が決起大会
「庶民大増税・改憲阻止!中小業者つぶしは許さない」――全国から千五百人を超える中小業者が十三日、東京・千代田区の九段会館につどいました。全国中小業者団体連絡会(全中連)が主催した決起大会。
「経営危機打開」と書いた鉢巻きを締め、胸には「所得税・消費税の庶民大増税反対」のゼッケン。舞台では「大企業からもっと税金を取れ」の横断幕やのぼり旗を持って、「大増税を許すな」と訴えました。
三年間に五十六万を超える中小業者が廃業・倒産に追い込まれています。そのうえ、消費税の免税点が売り上げで一千万円にまで引き下げられ、新たに百二十八万人の中小業者が課税されます。
静岡市から参加した美容店経営者(50)も新たに課税される一人です。「パーマ、カラー、カット代の消費税分は取れません。これから消費税がどんどん上げられたら、商売はやっていけなくなる」と唇をかみます。
替え歌や寸劇も飛び出した舞台。壇上から「もう庶民は黙ってられへん」「国民の気持ちは増税、憲法改悪反対だ」との掛け声に参加者は「そうだ」と答えました。
タカを刺しゅうしたそろいの法被(はっぴ)を着て参加した群馬・前橋民主商工会青年部の介護施設経営者(27)は、「消費税が10%になったら介護サービスの提供もできなくなる。学習会、宣伝、署名を広げて消費税増税を許さない世論を広げたい」と決意を語ります。
集会では、国分稔全中連代表幹事が主催者あいさつ。「消費税の増税を許すな。平和と繁栄の土台、憲法をまもり、中小業者と国民が希望を持てる社会をつくろう」と呼びかけ、大会決議を採択しました。
日本共産党の塩川鉄也衆院議員が国会情勢を報告。大会に先だち国会議員要請、総務省、国税庁など省庁交渉。大会後、デモ行進しました。
▼全国中小業者団体連絡会(全中連) 中小業者の生活向上、業者運動の促進を目的に一九七二年、二十八団体が集まり結成。全国商工団体連合会、全国保険医団体連合会、全国貸本組合連合会、三十二都道府県の地域連絡会が参加しています。「下請け業者の単価引き上げ」など中小業者の緊急切実な要求運動に取り組み、業種を超える幅広い連帯を広げています。