2006年2月17日(金)「しんぶん赤旗」

増税と医療改悪で論戦

規制緩和万能論引き続き追及

志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は十六日、国会内で記者会見し、国会論戦の特徴と今後の追及点について語りました。

 志位氏は、この間、耐震強度偽装、ライブドア、格差社会、BSE(牛海綿状脳症)、防衛施設庁談合の問題など、「小泉『改革』の“ヤミ”についてさまざまな角度から追及してきた」とのべ、「問題の根に新自由主義にもとづく規制緩和万能論がある。ひきつづきその追及を強めていきたい」とのべました。

 そのうえで志位氏は、「今後、二〇〇六年度予算案の本体の問題、とくに庶民増税と医療大改悪について、つっこんだ論戦をすすめたい」とのべました。

 志位氏は、政府が提出した医療改悪法案について、「お年寄りを中心とする負担増のおしつけとともに、公的な医療保険制度、国民皆保険制度を土台から崩すものだ」と批判。「保険診療ができる医療をせばめる方向がはっきりうちだされたことは重大だ」とのべました。

 とくに保険外の「高度医療」と保険内の医療とを組み合わせる「混合診療」を認める方向が法案にはっきりと明記されたことは重大だと指摘。「お金をもっている人は、高度な技術や高度な効能をもつ薬などを使う医療をうけられるが、お金がない人はうけられないということになる。所得格差がストレートに命の格差につながっていく。“人の命もカネしだい”という社会に道を開く非常に重大な内容だ」と批判しました。

 志位氏は、混合診療の解禁を求めているのは、日本とアメリカの保険、医療業界だと指摘し、「『官から民へ』という方向が医療にまでもちこまれている」と批判。「すべての国民の命は平等であり、平等に医療にアクセスできる権利が保障されるという民主的大原則が根底から破壊されようとしている。今後の国会で大事な追及点の一つとしてとりあげていきたい」とのべました。


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