2006年2月18日(土)「しんぶん赤旗」
堀江氏応援の自民追及
衆院予算委で佐々木議員
「小泉内閣は規制緩和でマネーゲームを助長し、ついにはマネーゲームの代表人物を衆議院に送り込もうとした」――日本共産党の佐々木憲昭議員は十七日の午前と午後、衆院予算委員会のライブドア問題などの集中審議で、総選挙のさい堀江貴文被告を応援した自民党の責任を問いました。
佐々木氏は、昨年八月十五日に自民党の武部勤幹事長と二階俊博総務局長(当時、現経産相)が、堀江被告に出馬要請に行ったのは、だれの発案だったのかと質問しました。二階氏は「武部幹事長に誘われた」と述べました。
佐々木氏はまた、十六日夜に官邸サイドで首相秘書官が参加して四時間にわたって話し合いがおこなわれたと指摘。その時点で堀江被告が、時間外取引を悪用したニッポン放送株大量取得、株式の百分割など「法違反すれすれの行為をする人物だと知っていたはずだ」と首相に問いました。
小泉純一郎首相は「そういうことは知りませんでした」と述べ、堀江被告に会ったときも「新鮮な感じをうけた」などの答弁を繰り返しました。
午前中の審議で佐々木氏は、ライブドアがニッポン放送株を時間外取引で取得したことに関連して、昨年三月に成立した改正証券取引法について質問。当時の金融担当相として“法のすきま”をうめる証券取引法改正に署名した竹中平蔵総務相なら、堀江被告が法のすきまをぬうような行為をする人物だと分かっていたはずだと指摘しました。
そのうえで、公示日に堀江被告を応援した竹中総務相の責任をただしたのに対し、同相は、「不明に関しては反省する」としつつ、「期待を含めしっかり(応援)させていただいた」と述べるにとどまりました。