2006年3月4日(土)「しんぶん赤旗」
タイ与党集会に20万人
タクシン首相 改憲問題など表明
【ハノイ=鈴木勝比古】バンコクからの報道によると、タイの与党、タイ愛国党が主催するタクシン首相支持集会が三日午後、王宮前広場で開かれました。スラナンド首相府相によると、集会参加者は約二十万人に達しました。地方からの参加者が多いといいます。
タクシン首相が演説し、同首相の親族による巨額の株取引や憲法改正問題について所信を表明。
タイ中央選挙管理委員会は三日、四月二日に投票がおこなわれる下院総選挙のうち、比例代表の受け付けを締め切りました。タクシン首相率いるタイ愛国党など八党が候補者名簿を届けました。
小選挙区の候補者は四日から受け付けが始まりますが、主要野党の民主党やタイ国民党、大衆党はボイコットを表明しています。
選挙管理委員会は同日、タクシン首相の退陣を求めて大衆行動をしている「国民民主主義のための運動」が行政裁判所に総選挙の停止を求めていることを明らかにしました。当局者は「裁判所がこの提案を検討することになるが、選挙管理委員会は選挙法に従って活動する」とのべました。