2006年3月4日(土)「しんぶん赤旗」

消費支出4カ月ぶり減

サラリーマン世帯 実収入も減少

1 月


 サラリーマン世帯の消費支出が、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4・7%減と四カ月ぶりにマイナスに転じました。総務省が三日発表した一月の勤労者世帯の家計調査から分かりました。

 同調査によると、サラリーマン世帯一世帯あたりの消費支出は三十二万三千八百六十三円となりました。実質で同6・0%減だった二〇〇三年七月以来の大きな減少幅です。より実感に近い名目でも同4・2%減となっています。

 サラリーマンの実収入は実質同3・9%減(名目同3・4%減)。実収入から税と社会保険料負担を除いた可処分所得は実質同4・0%減(名目同3・5%減)となり、いずれも、〇五年七月以降、七カ月連続の実質減少となりました。

 支出の内訳を見ると、厳冬の影響で、灯油代や電気代などの光熱費が増加したものの、外出の手控えなどにより外食費や交通費などが減少し、消費支出を押し下げました。さらに昨年末の厳冬によって、光熱費や被服費、食費等への支出が押し上げられた結果、「その反動による消費支出の減少」(総務省統計局)もみられます。

 収入が減るもとでの厳冬による一時的な消費増が家計を圧迫し、その後の消費を抑制しています。今年一月から所得税の定率減税が半減したことも、可処分所得を減少させる原因になっています。


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