2006年3月17日(金)「しんぶん赤旗」
元「慰安婦」に日本は補償を
日本・韓国人団体 連帯デモ
ドイツ
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【ベルリン=中村美弥子】ベルリン在住の日本人団体「女の会」と韓国人の三団体は十五日、元「従軍慰安婦」に正式に謝罪し補償をするよう日本政府に求める集会を市内で開き、日本大使館までデモ行進しました。元「慰安婦」が韓国・ソウルの日本大使館前で毎週行っている「水曜デモ」がこの日、七百回目を迎えたのを機に呼びかけられたものです。
気温二度の寒空のもと、約六十人が参加。「ドイツ韓国女性国際ネットワーク」のキム・ジンヒャンさんは「日本政府はきちんと過去を克服してほしい。それがないと将来もない。ドイツ政府のやり方を例にして、公式に謝罪し、補償してほしい」と訴えました。
「女の会」の池永記代美さん(47)は「なぜ日本政府は過去の戦争犯罪に真剣に向き合ってきたドイツと同じことができないのか」との思いから、ベルリンの韓国人団体と協同するようになったと語りました。「元『慰安婦』たちが尊厳を回復できるまで支援を続けていきたい」と言います。
韓国で元「慰安婦」から直接話を聞いて衝撃を受けたというレギーナ・ムールホイザーさん(34)は、「この問題を世界に伝えていくという約束を果たすために参加した」と述べました。
主催団体の代表はデモ後、小泉純一郎首相あての書簡を日本大使館員に手渡しました。