2006年3月23日(木)「しんぶん赤旗」
沖縄新基地めぐる政府の対応
「県民との矛盾は解決しない」
CS放送 志位委員長が批判
日本共産党の志位和夫委員長は二十二日のCS放送・朝日ニュースターの番組「各党はいま」で、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる新基地建設問題に関し、政府がキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への建設案(沿岸案)の「微修正」もありうるとしていることについて「基本は変えないというのが政府の立場だ。沖縄県民との矛盾は決して解決しない」と厳しく批判しました。
新基地建設をめぐっては、沖縄県や名護市が沿岸案に反対しています。
志位氏は、これまでのSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)の枠組みは「撤去可能な基地」ということが書かれており、恒久基地ではないというものだったが、昨年十月の日米安全保障協議委員会(2プラス2)の共同文書で示した方向は、恒久基地をつくろうというものだと指摘。「環境も破壊し、住民の安全も破壊する。だから、これはもう許せないと怒っている。話がSACOとも違っている。SACOに賛成した人も含めて沿岸案は絶対反対だ。ここで島ぐるみになっている。基本は変えようとしないわけだから、政府の立場だとその矛盾は決して解決できない」と強調しました。
そのうえで、「たとえ(飛行場を)数十メートル動かしたとしても、恒久基地になる。この根本問題は解決しない。絶対、沖縄の人たちの反対の島ぐるみのたたかいはおこると思う」と述べました。