2006年3月30日(木)「しんぶん赤旗」
米軍「思いやり」特別協定を承認
参院は二十九日の本会議で、「思いやり予算」(在日米軍駐留経費負担)に関する特別協定を二年間延長する新協定案を、自民、公明、民主各党などの賛成多数で承認しました。日本共産党、社民党は反対しました。
「思いやり予算」は、基地で働く日本人従業員の労務費、光熱水料、訓練移転費、施設建設費に分かれています。特別協定は、労務費の一部と施設建設費を除く部分を日本側で負担することを取り決めたもの。米軍の特権を定めた日米地位協定でさえ、基地の提供以外の駐留経費は「日本国に負担をかけないで合衆国が負担する」(二四条)としており、この規定にも違反する支出です。