2006年3月30日(木)「しんぶん赤旗」

司令部移転後の返還未定

赤嶺議員に防衛局長答弁 沖縄コートニー基地


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(写真)質問する赤嶺議 員=29日、衆院 沖縄北方特別委

 防衛庁の大古和雄防衛局長は二十九日の衆院外務委員会で、在日米軍再編でグアム移転を計画している米海兵隊第三海兵遠征軍司令部が駐留するキャンプ・コートニー(沖縄県うるま市)について、移転後の土地・建物の返還が未定であることを明らかにしました。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁。

 大古局長は、在日米軍再編で計画している米軍嘉手納基地以南の基地の「返還」に伴い、「(米軍は)部隊の編成替えも行う」と述べ、コートニーを別の米軍部隊が使う可能性を示唆。「(編成替えの)具体的な状況は米側も検討中であり、(コートニーの返還は)日本政府としては、まだ承知していない」と答えました。

 赤嶺氏は「グアムに移転した海兵隊が、訓練や演習のために、沖縄に戻ってくることはあるのか」と質問しました。

 外務省の河相周夫北米局長は「必要に応じて移動する可能性は排除されない」と答弁。ただ「グアム移転を考えているのは司令部要員であり、(実戦部隊のように)訓練でいろんな地を展開するというのとは、若干趣を異にするのではないかと推測している」とも述べました。

 赤嶺氏は「司令部と実戦部隊が常時遊離して訓練することは考えられない」と指摘。「米海兵隊は、グアムにも拠点を日本の予算でつくり、沖縄にもこれまでの施設が残り、自由に出入りする。拠点を二つ持つことになる」と批判しました。


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