2006年4月1日(土)「しんぶん赤旗」

平壌宣言基本に協議

衆院拉致特 笠井議員に外相


 日本共産党の笠井亮議員は三十日、衆院拉致問題特別委員会で、二月の第一回日朝包括並行協議の結果を踏まえた今後の政府の方針をただしました。

 笠井氏は「北朝鮮に六カ国協議への復帰、日朝包括協議の再開を求めていくことこそ重要だ」と述べ、今後の協議でも「日朝平壌宣言と六者会合の共同声明の立場をつらぬくことを基本とするか」とただしました。

 麻生太郎外相は「拉致問題解決のためにはいち早く包括協議を再開することであり、六者会合で他の国家と連携していくことだ」と答弁。また、「日朝平壌宣言はきわめて重要な政治的文書である」と述べ、六者会合の共同声明を含め今後の基本文書としてすすめていく考えを示しました。

 笠井氏は、一月の同委で拉致問題についての答弁で、「特殊機関の壁を理由に真相究明が進展しないことは決して受け入れられない」としていたことを改めて確認しながら、「第一回日朝包括協議を踏まえ今後どのような措置を北朝鮮に求めていくのか」と質問しました。

 安倍晋三官房長官は「北朝鮮に(拉致問題を)解決すれば国際社会からも受け入れられ、未来も切り開かれることを理解させねばならない」「北朝鮮の人権状況について国際社会の理解を求めるとともに国内では厳格な法の執行で圧力をかけていく」と答弁しました。


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