2006年4月2日(日)「しんぶん赤旗」
消費税18年目
列島各地 「怒りの行動」
花見客“庶民に重く 増税困る”
消費税が導入されて十八年目の一日、「消費税の増税を許すな」と「4・1怒りの行動」がくり広げられました。消費税廃止各界連絡会が呼びかけて消費税をなくす会や日本共産党が、列島各地で宣伝、署名行動をしました。
花見や行楽客でにぎわう東京・上野公園(台東区)。幅四メートルの横断幕と色とりどりの風船を手に、消費税をなくす全国の会と東京の会の約三十人が宣伝しました。
「署名させてください」と夫婦や親子が寄ってきます。「消費税が上がったら困るよねぇ。私も(署名を)書こう」と言いあって署名板の前に並んだのは子どもを連れた若い姉妹。一緒にいた母親も署名しました。
「取るものは増やして年金は減らしているじゃない。長生きしちゃ悪いのか」と怒りをぶちまけるのは、台東区の女性(84)。年金は月九万円弱です。「消費税を上げるといわれているけど、食べないわけにはいかないから(食料品は)買うじゃない」と嘆きます。
東京各界連、消費税をなくす東京の会の呼びかけで、同日、七千の個人、団体が賛同を寄せた新聞意見広告(「消費税増税許しません」、東京新聞)が掲載されました。
大阪府の各界連、なくす会、消費税の増税に反対する関西連絡会の三者が、署名板を持つぬいぐるみの“署名犬”を置いて宣伝しました。横浜市鶴見区では「大増税、医療・福祉切り捨てやめよ。憲法改悪反対」の集会とちょうちんデモをしました。
所得税の定率減税の半減、消費税の免税点引き下げで課税業者が増えるなど、小泉「構造改革」による重税攻勢が強められるなか、行動が各地で反響を呼びました。
「怒りの全国行動」は、三日までおこなわれます。