2006年4月2日(日)「しんぶん赤旗」

人の育成にもODA

大門議員 現地調査もとに国会質問

NGOの要望 実現


 これまでモノにたいして出されてきたODA(政府開発援助)が、職業訓練などのプロジェクトにも使える―。

 日本共産党の大門実紀史参院議員のこの間の質問で、関係者の要望が実現する方向がはっきりしました。

 大門氏が質問したのは、昨年十二月にインドのODAを現地調査したさい、NGO(非政府組織)に参加する人たちから聞いた要望です。

 八九年から制度化された「草の根・人間の安全保障無償資金協力」は、NGOや地方自治体などがおこなう事業に援助するものです。具体的には保健医療、基礎教育、環境の分野で病棟建設、教室、机、いす、貯水タンクなど物的なものに支援しています。

 NGOの人たちは、物的なものだけでなく、技術者養成などへの支援を求めていました。

 大門氏が、人的な育成プロジェクトにも、支援ができないかと質問したのにたいし、金田勝年外務副大臣は、「青少年あるいは女性のための職業訓練、感染症対策についてのプロジェクトへの支援実施が大切」と答弁しました。

 谷垣禎一財務相は、「機材を供与する。それでこと足れりでは効果的な支援につながらない。人材育成その他のソフト面からの支援が大変重要」とのべています。


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