2006年4月3日(月)「しんぶん赤旗」
全国27カ所で相談会
全国センター 労災で質問集中
アスベスト健康被害救済新法にもとづく救済制度がスタートしたことを受け、働くもののいのちと健康を守る全国センターは一日、全国二十七カ所で電話や面談による相談を実施しました。同日午後五時までに報告があった二十二カ所の相談件数は、百五十七件にのぼりました。
同センターによると、当初の目的だった新法の救済制度に対する相談は十九件(12%)と少なく、一方で労災申請に関する質問が九十三件(59%)と集中しました。三十七件はすでに本人が死亡し、家族や友人などによる相談でした。
「中皮腫で昨年末に弟が死んだ。労災の可能性があるが、暴露歴がわからない。会社も証明できないと言っている」などの相談がありました。