2006年4月4日(火)「しんぶん赤旗」
イラクからの軍撤退
国民55%が支持
英国
【ロンドン=岡崎衆史】英紙デーリー・テレグラフ三日付は、英国民を対象にした世論調査を掲載し、回答者の55%がイラクからの英軍の即時撤退や今後一年以内の撤退を支持していることを明らかにしました。
同紙は、イラクの状況にかかわらず、半数を超える人々が最長でも一年以内の英軍撤退を求めたのは「初めてだ」としています。
調査によると、イラクからの即時撤退を求めたのは24%、今後十二カ月以内の撤退を求めたのは31%。イラク警察と軍が英軍の任務を引き継ぐまで駐留することを支持したのは、39%にとどまりました。
イラク戦争そのものについても、57%が軍事行動は誤りだったと回答。正しいと考えている人はわずか33%でした。
これについて、デーリー・テレグラフ紙は、イラク戦争開始直後の二〇〇三年四月の世論調査で60%が戦争を正しいと答え、35%が誤りと答えたのと「対照的だ」と指摘しました。
調査はデーリー・テレグラフの依頼で調査機関の「YouGov」が千八百七十三人を対象に実施しました。