2006年4月6日(木)「しんぶん赤旗」
バリアフリー新法でシンポ
穀田議員、改善を提起
「バリアフリー新法に関する政党シンポジウム」が五日、衆院第二議員会館で開かれました。障害者団体が主催したもので、共産党をはじめ各党国会議員が参加。政府が二月二十八日に閣議決定した法案について、それぞれ意見を述べました。
日本共産党は穀田恵二衆院議員が法案に対する態度を表明しました。
新法は、建築物のバリアフリー化を促進するハートビル法と交通バリアフリー法を統合して新たに対象を拡大します。
穀田氏は法案について、(1)目的・定義で対象を高齢者、身体障害者に限定している現行法の制限をはずし、精神・知的障害者を含め対象を拡大(2)バリアフリー化すべき対象施設を追加・拡大(3)当事者参加を明記した協議会制度の導入―など、「現行法より一定、改善が図られている」とし、「障害者団体の粘り強い運動の成果」と評価しました。
一方で、移動の自由や安全が国民にとって本源的な権利であることが明記されていないことや、バリアフリー推進について国の実施計画や目標が設定されていないなど、「実効性の確保に弱点がある」と指摘し、改善をもとめました。
自民党議員は、移動の権利の明記について「まだまだ、バリアフリーに対する理解が広まっていない。明記よりも国民の理解を高めることが先」とのべ、先送りする考えを示しました。