2006年4月8日(土)「しんぶん赤旗」
朝霞基地跡地利用で懇談
公務員宿舎移転 大門議員ら
日本共産党の大門実紀史参院議員は七日、小泉内閣が都内にある国家公務員宿舎の移転先候補の一つとしているキャンプ朝霞跡地を抱える埼玉県朝霞市を訪れ、中村茂助役や、跡地利用を話し合っている市民懇談会(百人委員会)のメンバーから話を聞きました。
中村助役は経緯を説明し、「跡地の利用計画を市として検討しているところであり、(国が)全く違う構想を入れるのは困る。手続き的におかしいというのが市の立場です」とのべ、年内に利用計画案をまとめたいとの考えを示しました。
百人委員会メンバーらは、跡地利用について「跡地は市内で唯一のまとまった緑地であり、そのまま残してほしいという声が大きい」と説明。市の策定委員会も百人委員会も、国が宿舎移転についてのグランドデザインをまとめる六月までに案をまとめる方向で進めているとの話に、大門議員は「グランドデザインは大まかな内容であり、ここで朝霞への移転が決まるものではありません」と指摘。運動をすすめるためにも、正しい情報を集めることが必要だと話しました。
小泉内閣は、都内の一等地にある国家公務員宿舎の土地を民間に売却しようとしています。国の有識者会議は、キャンプ朝霞跡地のほか東京・葛飾区や同・府中市の国有地などを移転先の候補としてあげました。
大門氏に、あやべ澄子参院埼玉選挙区候補、桜井晴子衆院埼玉4区候補、守屋裕子県議、党朝霞市議団が同行しました。