2006年4月12日(水)「しんぶん赤旗」
座間で米最新鋭部隊指揮
外務省「可能性ある」
緒方氏に
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外務省の遠山清彦政務官は十一日、在日米軍再編でキャンプ座間(神奈川県)への創設を計画している米陸軍新司令部が指揮する部隊について、ストライカー旅団についても「可能性はあるかもしれない」と述べました。参院外交防衛委員会で、日本共産党の緒方靖夫参院議員の追及に答えたもの。
ストライカー旅団は、時速九十キロで走行可能な最新鋭のストライカー戦闘装甲車などから成る、緊急展開も可能な部隊。イラク戦争にも出撃し、多数の住民、女性やお年寄りを殺りくしました。
遠山政務官は「(新司令部は)固定の実動部隊を有さない。事態に応じて適切な部隊が隷下に組み込まれる」と述べました。
防衛庁は、新司令部創設に伴い、車両三百―四百両を相模総合補給廠(同県)に配備する計画を明らかにしています。
緒方氏が「ストライカー車両(の配備)も考えているのか」とただしたのに対し、額賀福志郎防衛庁長官は「要員輸送とか、通信機能を向上させる機能を持つ車両が中心だ。ストライカー旅団的なものを配置するかについて、日米間で話し合われているわけではない」と答弁しました。
緒方氏が「(配備車両の)装備や機能について制限を設けるのか」と重ねてただしたのに対し、額賀長官は「制限を設けるという話を(日米で)しているわけではない」と述べ、今後の機能強化の可能性を否定しませんでした。緒方氏は「重大な答弁だ」と批判しました。