2006年4月18日(火)「しんぶん赤旗」
駅バリアフリー調査
党国会議員団 “大変さ痛感”
今国会のバリアフリー新法の審議に向けて、日本共産党国会議員団は十七日、東京・千代田区の東京メトロ永田町駅で駅バリアフリー調査を障害者とともに行いました。障害者の駅利用を阻む問題点の多さに、参加者からは「これほどに大変だとは」との声が聞かれました。
調査が始まるとすぐに駅の出入り口で、車いすに乗った宮内俊清さん(65)が問題点を指摘しました。「段差が五センチほどもある。これでは車いすで通るのは難しい。交通バリアフリー法では二センチが基準なのに」といいます。
聴覚障害のある中園秀喜さん(58)=東京都中野区=は券売機の前で驚きました。「始発から七時、二十時から終電までは係員が不在」との掲示があったからです。「係員に用があったらインターホンで呼べと言うが、わたしたちはどうすればいいのか」
ホームへと続くエスカレーターの前で立ち止まったのは視覚障害のある織田洋さん(51)=東京都豊島区=です。黄色の誘導ブロックが途切れていました。「せめて音声案内があればいいのに」と語りました。
穀田恵二衆院議員は「利用しにくい、かえって不便という実態がまだまだある。実際に利用する障害者の身になって考え、徹底して声を聞くことが大事だ」と語りました。
調査には穀田氏のほか、笠井亮衆院議員、小池晃参院議員、田村智子参院東京選挙区候補、谷川智行参院比例候補が参加しました。