2006年4月19日(水)「しんぶん赤旗」
東京・足立区の職業紹介事業
実績は民間より官
笠井議員質問
東京・足立区でハローワーク窓口と民間企業の職業紹介窓口が共同で職業紹介を行っていましたが、民間企業の窓口がのべ来所者、就職件数ともにハローワークを大きく下回ったことが、十八日の衆院行革特別委員会で明らかになりました。笠井亮議員の質問に対する答弁。
ハローワークと共同して職業紹介窓口を開いていたのは、職業紹介事業大手の「リクルート」です。共同窓口は二〇〇三年十一月から今年三月末まで行われていました。「民間に任せれば、サービスがよくなり、成果も上がる」というキャッチフレーズの下、小泉内閣は「構造改革特区」を設け、職業紹介を民間にやらせようと、官と民を競わせました。
結果はハローワークに約十五万五千人が来所し約四千六百人が就職したのに対し、リクルートはのべ来所者約五千五百人、就職件数六十人にすぎませんでした。就職率はハローワークの21・2%に対し、リクルートは2・8%どまりとなっています。
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