2006年4月21日(金)「しんぶん赤旗」
徹底審議通じ廃案めざす
「行革」法案で志位委員長
日本共産党の志位和夫委員長は、二十日の記者会見で、「行政改革推進法案」など「行革」関連五法案が衆院を通過したことについて問われ、「参院でのたたかいで、徹底審議を通じ、廃案をめざしたい。公務員攻撃、公務員削減を許さない草の根のたたかいを大いに強めたい」とのべました。
志位氏は、法案の最大の問題点は、教育、福祉、消防など住民の暮らしと安全を守る公務員の数を期限を区切って削減することだとのべ、「これは公務労働者にたいする攻撃だけでなく、住民にたいする攻撃でもある」と指摘。「だから、この攻撃を、公務員労働者と民間労働者、国民の連帯で打ち破っていくことがなによりも大事だ」とのべました。
民主は「対立軸」でなく「同一軸」
志位氏は、「民主党が果たした役割も重大だ」とのべました。(1)民主党提出の「対案」は、三年間で国家公務員の人件費を二割削減するなど、政府案より大幅かつ大規模な削減計画であること、(2)採決では「行革」関連五法案のうち、病院、保育所、学校給食などを民間に移していく「市場化テスト」を含む四法案に賛成したことなどを指摘。「小沢執行部は『対立軸路線』といったが、それが最初に試された法案で、『対立』の足場がまったくなく、悪い方向での競い合いとなった。『対立軸』ではなく『同一軸』だったというのが民主党の立場だというのが、明らかになった」と批判しました。