2006年4月22日(土)「しんぶん赤旗」
国会議員96人が靖国参拝
自民・民主など
政務官6人参加
「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」は二十一日朝、東京・九段の靖国神社で集団参拝を行い、自民、民主などの国会議員九十六人(衆院六十二人参院三十四人)が参加しました。閣僚、副大臣の参拝はありませんでしたが、総務省の桜井郁三、環境省の竹下亘の各氏ら政務官六人が参拝しました。
靖国神社は日本の侵略戦争を「正しい戦争」と正当化する宣伝センターの役割を果たしており、政治家の参拝は侵略戦争正当化論を後押しするものです。
同会の尾辻秀久幹事は、竹島周辺海域での海洋調査問題の起きている中での参拝について聞かれ、「そういうことは意識していない。いつもの通りのお参りだ」と答えました。
日本遺族会の古賀誠会長は、小泉純一郎首相や次期首相の参拝について「遺族会としては、首相の靖国参拝の定着は英霊の顕彰という意味で大きな課題」としながら、「お参りになる、ならないは首相の心の問題だ」と述べました。
会の幹部が衆院千葉7区補選の応援で欠席するなど昨秋の百一人には届きませんでしたが、八十余人という例年規模を上回る参加でした。代理出席を含めると百九十人にのぼります。
自民党議員のほか、民主党の鈴木克昌副幹事長など民主党、国民新党の議員の出席もありました。平沼赳夫前経済産業相、鈴木宗男議員らかつて自民党だった無所属議員の姿もありました。