2006年4月23日(日)「しんぶん赤旗」
今週の国会
「行革」、参院審議入りへ
教基法 改悪案、国会提出の動き
「行革」関連法案が参院に移り、二十四日から参院本会議で審議入りします。二十六日には参院行政改革特別委員会で小泉純一郎首相と全閣僚が出席し、総括質疑が行われます。
「行革推進」法案は教育、福祉、消防など住民に身近な公務員の数を大幅に削減し、「市場化テスト」法案は公共サービスを際限なく民間に開放する内容で、住民の暮らしと安全に深くかかわります。日本共産党は、草の根のたたかいも大いに強め、参院段階で徹底審議を通じ、廃案をめざします。
医療改悪法案を審議する衆院厚生労働委員会は二十一日、わずか三日しか審議していないのに、自民、公明与党の賛成多数で参考人質疑の実施を議決しました。二十四日の理事懇談会で日程を協議しますが、与党は週半ばでの参考人質疑を主張しています。
同改悪案は医療費抑制の観点から高齢者の患者負担をさらに増やし、保険外診療を拡大して公的医療を解体しようとするなど重大な内容です。医療現場の困窮が解決しないだけでなく国民が求める医療の充実とは程遠く、徹底審議が必要です。
教育基本法改悪案は自民党が小泉首相に早期提出を要請し、小坂憲次文科相は法案化作業は月内に「可能」だと明言。二十八日閣議決定をめざす動きが強まっており、緊迫した局面を迎えます。
衆院法務委員会では二十一日、継続審議となっていた「共謀罪」法案の趣旨説明を与党が強行しました。同法案は、犯罪が実際に行われていなくても、警察が「謀議」があったと認定すれば処罰できるため、思想・言論の自由を侵害するものだと強い批判の声があがっています。二十五日に質疑が予定され、与党側は大型連休前の早期採決を狙っています。
水俣病の公式確認から五月で五十年になりますが、水俣病の教訓を世界に発信し、再び悲惨な公害を繰り返さないと誓う国会決議が二十五、二十六の両日、衆参本会議でそれぞれ議決されます。
主な国会日程
24日 参院本会議で「行革」関連法案審議入り
25日 衆院本会議で水俣病決議
26日 参院本会議で水俣病決議
参院行革特別委員会で総括質疑