2006年4月28日(金)「しんぶん赤旗」
グアム移転
防衛長官「部隊知らぬ」
米の言い値で負担合意
緒方議員が質問
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額賀福志郎防衛庁長官は二十七日、グアムに移転する在沖縄海兵隊の兵員八千人の所属部隊について「どの部隊でどう構成されているかは、米国が決定することで、われわれに知らされているわけではない」と答弁しました。
参院外交防衛委員会で、日本共産党の緒方靖夫議員の質問に答えたものです。
額賀防衛庁長官は二十三日(日本時間二十四日)に、ラムズフェルド米国防長官と会談し、グアム移転費総額の59%にあたる六十億九千万ドル(約七千六十四億円)を日本側が負担することで合意しました。額賀長官の答弁は、この負担の根拠となる八千人の内訳について米側から知らされないまま、米側の一方的な言い値で合意してしまったことを示すものです。
緒方氏は、額賀長官が「積み上げ方式」で積算して負担額を決めたと説明していたことをあげ、「あきれた。そんなことも詰めていないのか。どの部隊か明確にならない限り、『積み上げ』できないではないか」と批判。米軍の戦略を支えるために歯止めのない支援につながりかねないことを批判しました。