2006年5月11日(木)「しんぶん赤旗」

地球規模で日米が軍事協力

米軍再編の狙い 志位委員長が発言

CS番組


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(写真)朝日ニュースターのインタビューに答える志位和夫委員長

 日本共産党の志位和夫委員長は十日、CS放送・朝日ニュースターの番組「各党はいま」に出演し、日米両政府が「最終報告」を取りまとめた在日米軍再編計画について「日米軍事同盟の体制を、文字通り、地球的規模に拡大したというのが本質だ」と批判しました。

 志位氏は、「最終報告」が在日米軍再編によって日米同盟が「新しい段階に入る」と述べていることについて「重大な意味を持っている」と述べました。

 「日本有事」「極東有事」を対象にした日米安保条約は、一九九六年の「日米安保共同宣言」でその範囲が「アジア太平洋地域」に拡大され、大きく変質したことを指摘。「今度(の米軍再編)はさらにそれを超えて、アジア太平洋地域だけではなく、文字通り地球的規模で日米が軍事的な協力体制をつくる。そのために在日米軍基地は地球的規模での“殴り込み”の最前線の基地として強化され、その米軍の行動に自衛隊も一体になって地球的規模で活動することになる」と述べ、「日米軍事同盟体制を非常に危険な方向――地球的規模の侵略同盟という段階に進めるというのが、『新しい段階』の意味だ」と強調しました。

 志位氏は「軍事同盟を強化し、世界の紛争に軍事介入するというのは、世界中で批判を浴びて孤立している道だ。そういうところに日本が進んでいくのは絶対に許すわけにはいかない」と表明。「イラク戦争のような米軍の地球的規模での先制攻撃の戦争に自衛隊が参戦するということになれば、海外での武力行使に踏み出すということになり、これは憲法九条改悪の動きにも直結している」と述べ、「この流れは国民が力を合わせて食い止めていくべき大問題だ」と強調しました。


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