2006年5月15日(月)「しんぶん赤旗」

戦場の息子“戻ってきて”

「母の日宣言」を朗読

米女性反戦団体 ホワイトハウス前行動


 【ワシントン=山崎伸治】米国の女性反戦団体コードピンクの母の日行動では十三日、ホワイトハウス南側の「エリプス(だ円)広場」で「MOM SAYS NO WAR」(ママは戦争反対よ)の人文字をつくりました。続いて公園の芝生に座っての「分科会」。イランと米国の関係や移民問題などのテーマで話し合いました。


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(写真)女性反戦団体コードピンクによる芝生での分科会=13日、ワシントン(山崎伸治撮影)

 「ハロー・ホワイトハウス、ノー・モア・ウオー(戦争はもういやだ)」との司会者の掛け声で始まった夜のステージでは、一八七〇年に米国の社会活動家ジュリア・ワード・ハウが起草した「母の日宣言」が読み上げられました。

 米国の母の日は、もともと平和を呼びかける日として提唱されたものです。「立ち上がれ、心あるすべての女性たち」「武器を捨てよ。人殺しの剣は正義を測るてんびんにあらず」という力強い朗読が響きました。

 息子をイラクで亡くし、ブッシュ大統領に面会を求めているシンディ・シーハンさんもステージに登場。ホワイトハウスに向かって「あなた方に、もう私たちの子どもを取り上げさせない。私たちもあなた方の子どもには手を出さない。もし徴兵制を復活するなら、私たちは子どもを隠してしまいます」と訴え、喝さいを受けました。

 ニューヨークから来たイレイン・ブラワーさん(51)は、「今回の行動に参加したのは、海兵隊員の息子がイラクのファルージャにいて、今すぐ戻ってきてほしいし、そのために努力しなければならないからです」と息子の写真を掲げて参加しています。

 「バーモント州はブッシュ大統領を弾劾する」と書かれたプラカードを掲げていたジャクリーン・スプリングウォーターさん(73)は、「ブッシュ氏は史上最も非民主的な大統領です。法律も踏みにじっています。そのことを訴えたくて来ました」と語りました。

 三歳の息子、ダックス君と一緒に来たシャノン・ハーディさん(35)は「母性愛は万国共通です。この子はイラク侵略が始まって数週間後に生まれました。イラクでそのころ生まれた子どもたちは戦争しか知らない。悲しいことです」と述べました。

 ビジルでは、夜中もシンポジウムや分科会などが開かれました。


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