2006年5月17日(水)「しんぶん赤旗」

サラ金が顧客に生保

大門議員批判 命担保に取りたて


 日本共産党の大門実紀史議員は十六日の参院財政金融委員会で、本人の同意が不明確なままサラ金会社が顧客にかけている「消費者信用団体生命保険」の問題を質問しました。

 消費者信用団体生命保険は、顧客が死亡したときに、残債務分を保険会社からうけとるもので、顧客が被保険者になり、掛け金はサラ金会社が払います。

 大門氏は、アイフルが高齢の女性を取り立てで自殺に追い込み、実際には返済義務以上の過払いだったのに、遺族に死亡診断書を要求して保険金を請求した事例を示し、「命を担保に厳しい取り立てを助長する」と批判。商法や金融庁指針では本人の同意確認が必要とされているのに、保険内容の説明もされていないことを指摘しました。

 与謝野馨金融担当相は、「短期で多額でない消費者金融に保険が必要かという疑問は当然。契約は両当事者の明確な意思のもとでなされるもの。保険料がいくらかなど、どういう契約をしたのか知らなければならない。こうした点を検査等を通じて業界に徹底したい」とのべました。


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