2006年5月18日(木)「しんぶん赤旗」
国保証
機械的とりあげ批判
高橋議員 「命落とす人いる」
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日本共産党の高橋千鶴子議員は十七日、衆院厚生労働委員会の質疑で、生活が苦しくて国民健康保険料が払えない人から、機械的に保険証をとりあげ、資格証明書を発行するやり方をやめるよう求めました。
国保料を滞納し、資格証明書が発行されているのは、二〇〇五年六月時点で約三十二万世帯。これらの世帯は、窓口でいったん医療費を全額(十割)払わなければなりません。
医療改悪法案では、いままで資格証明書の発行対象から除外されていた七十五歳以上の高齢者も対象に含めました。保険料を現金で納める月額一万五千円未満の年金生活者を想定しており、機械的に適用されれば、深刻な事態になるおそれがあります。
高橋氏は、「保険料を払えないために、命を落としている方がいる」と実例を示しながら、機械的な国保証とりあげの是正を強く求めました。川崎二郎厚労相は「適切な運用が行われるよう、留意していきたい」と答えました。