2006年5月25日(木)「しんぶん赤旗」

イラク首相

占領軍撤退案を準備

アラブ紙報道 首都など除く


 【カイロ=松本眞志】イラクのヌーリ・マリキ首相がイラク占領軍の撤退に向けた計画を議会に提案する予定だと、二十三日の汎アラブ紙アルハヤトが報じました。

 同紙によると、議会内最大与党「統一イラク同盟」のショルワン・ワイリ議員が二十日の新政権発足後、「多国籍軍撤退のための日程を具体化することは、マリキ政権の政治プログラムの優先課題のひとつだ。マリキと占領軍指導部は正規の撤退計画を採用した」と述べました。

 同議員はまた「この計画は六月から今年の年末までにかけて実施される。第一段階は、サマワとアマラから、次はナジャフとカルバラから、その後はバグダッドとアンバル州を除く他の地域から撤退する。バグダッドとアンバルからの撤退日程は具体化されていない」と説明しています。

 マリキ首相は組閣後の記者会見で、占領軍撤退を新政府の優先課題の一つに挙げています。


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