2006年6月1日(木)「しんぶん赤旗」
イラク撤兵の決断要求
赤嶺議員
米いいなりを批判
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日本共産党の赤嶺政賢議員は三十一日、衆院イラク特別委員会で、イラク駐留自衛隊の撤退問題や同国情勢把握に関し、日本政府の自主性の欠如をただしました。
赤嶺氏は、先に発足したイラク正式政府のマリキ首相が、六月には自衛隊が駐留するサマワで外国軍からイラク軍への治安権限の委譲が可能だとのべ、さらに額賀福志郎防衛庁長官が復興支援の任務を非政府組織などに移行する必要性を表明したことなどをあげ、政府に自衛隊撤退を決断するよう求めました。
額賀長官は「イラク政府や治安の状況を見極めて考えたい」などと答弁。赤嶺氏は「まだ何も決めていないということの繰り返しだ」と指摘し、米国いいなりに自衛隊を派兵した政府が、撤退でも、多国籍軍駐留継続を強く要求する米国のいいなりと疑わざるを得ないと強調しました。