2006年6月10日(土)「しんぶん赤旗」
オスプレイ沖縄配備
米海兵隊は具体計画
赤嶺氏 政府答弁との違い指摘
|
日本共産党の赤嶺政賢議員は九日、衆院沖縄北方特別委員会で、米軍が計画している名護新基地へのオスプレイ配備問題に関し、政府の米国いいなりの姿勢をただしました。
赤嶺氏は、ウェーバー在沖米四軍調整官が五月三十一日に「(普天間基地の)代替施設が完成された時にオスプレイが配備されるだろう」と明言したことを指摘。政府がこれまで「米政府から配備について『何ら具体的な計画を有していない』との回答を得ている」としてきた説明とまったく違うではないかと追及しました。
麻生太郎外相は「(調整官発言の後に)外交ルートで米政府に照会した結果、『現時点では具体的には決まっていない』との回答を受けた」と、従来の説明を繰り返しました。
これにたいし赤嶺氏は、米海兵隊航空機計画が、普天間基地をはじめ各基地でいつまでにオスプレイに切り替えるかの計画を掲載していることを指摘。オスプレイへの代替方針は明白だと政府の対応を批判しました。
また赤嶺氏が、島袋名護市長や東宜野座村長が、政府から「オスプレイの配備はない」と説明を受けたとのべている点をただしたのに対し、北原巖男防衛施設長長官は「具体的な決定はないということを説明した」と答弁。赤嶺氏は、海兵隊が計画していることは明確であるにもかかわらず、住民生活にかかわる重大問題で地元に対する説明責任を果たそうとしない政府の姿勢を厳しく批判しました。