2006年6月11日(日)「しんぶん赤旗」
“友達は進学あきらめた”
文科省に学費値下げ要請
民青同盟大阪府委員会
小林みえこ議員同席
民青同盟大阪府委員会(三和智之委員長)と学生ら七人が九日、文部科学省を訪ね、学費値下げや奨学金の充実を要請しました。日本共産党の小林みえこ参院議員が同席しました。
日本政府は“無償教育の漸進的導入”を定めた国際人権規約A規約の第一三条二項Cの批准を保留し、国連からも高学費が批判されています。
学生らは「世界の流れは学費の無償化です。日本も早く追いついてほしい」「教科書は友達から借りてコピーしている。三日間、十円のお菓子を食べてすごした」「友達は学費が払えず、進学をあきらめた。お金のあるなしで人生が変わってしまうのはおかしい」と訴えました。
文科省の高等教育局学生支援課は「留保の撤回は考えていない。財源のこともあって留保している」としたものの、「経済的事情で学べない人がいるなら、なくしていきたい」と答えました。
小林議員が重ねて「私学助成金は来年度の予算案では増額の方向で検討するということか」「学費は値上げしないと約束できるのか」と追及すると、「その方向で努力します」と答えました。